野猿(読み)ヤエン

デジタル大辞泉 「野猿」の意味・読み・例文・類語

や‐えん〔‐ヱン〕【野猿】

野生の猿。「さる」が「去る」に通じるとして忌み、「やえん」という。
[類語]手長猿山猿野猿のざる・旧世界猿・尾長猿日本猿狒狒ひひマント狒狒・新世界猿・尾巻猿蜘蛛猿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「野猿」の意味・読み・例文・類語

や‐えん ‥ヱン【野猿】

〘名〙 山野にすむ猿。野生の猿。また、狩人が「猿」は「去る」に通じるとして、忌み言葉として「猿」をいう語。
経国集(827)一三・九日林亭賦得山亭明月秋応太上天皇製〈巨勢識人〉「雲鶴晴飛紫霄上、野猿清叫清渓口

の‐ざる【野猿】

〘名〙 野猿(やえん)訓読み。〔観智院本名義抄(1241)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android