野猫(読み)のねこ

精選版 日本国語大辞典 「野猫」の意味・読み・例文・類語

の‐ねこ【野猫】

〘名〙
山野に棲息する猫。山猫の類。
※小川本願経四分律平安初期点(810頃)「狙の皮、野猫(ネコ)の皮、迦羅の皮、野狐の皮を畜せり」
② のらねこ。
俳諧続猿蓑(1698)春「おもひかねその里たける野猫哉〈己百〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「野猫」の意味・読み・例文・類語

の‐ねこ【野猫】

飼い主のない猫。のら猫。
沙金の目が、―のように鋭く」〈芥川偸盗
[補説]「野良猫」は飼い主がなく人家の周りをうろつくもの、「野猫」は人から離れて山野に住み着き、鳥獣を捕食する野生化したものとして使い分けることがある。

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