野放(読み)のばなし

精選版 日本国語大辞典 「野放」の意味・読み・例文・類語

の‐ばなし【野放】

〘名〙
① 鳥や獣(けもの)を野に放して飼うこと。野飼い放し飼い
半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂半鐘の怪「猿公は〈略〉島へ行って野放(ノバナ)しにされた方が仕合せだったかも知れません」
② 手をつけないで、ほうっておくこと。放任して気ままにさせておくこと。
童謡(1935)〈川端康成〉「野放しされたせゐか、群がったせゐか、用もないのにはしゃぎ歩いた」

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