野上[町](読み)のかみ

百科事典マイペディア 「野上[町]」の意味・わかりやすい解説

野上[町]【のかみ】

和歌山県北部,貴志川中流域を占める海草(かいそう)郡の旧町。かつてはシュロ栽培とその加工が盛んであったが,現在は,ナイロンロープビニル加工品などの製造を行う。南部に生石(おいし)高原がある。2006年1月,海草郡美里町と合併し町制,海草郡紀美野町となる。38.56km2。8268人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「野上[町]」の意味・わかりやすい解説

のかみ【野上[町]】

和歌山県北部,海草郡の町。人口8955(1995)。紀ノ川支流の貴志川中流に位置し,町域の大半紀伊山地に属する山地である。果樹,野菜,花卉栽培を中心とした農業が営まれるが,野上谷は古くからシュロの栽培地として知られる。シュロをたわしほうきなどに加工する農村家内工業が盛んであったが,近年はビニルを用いたたわし,ロープなどの製造に転換している。町の南端にある生石ヶ峰(おいしがみね)(870m)の山頂眺望がよく,生石高原一帯は県立自然公園になっている。

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