野だたら(読み)のだたら

世界大百科事典(旧版)内の野だたらの言及

【たたら(鑪∥踏鞴)】より

…77年以降は日本美術刀剣保存協会が中心となって技術の保存と同時に,素材不足に悩んでいる刀鍛冶に玉鋼を継続的に供給し,日本刀の鍛錬技術をも保存するねらいで時折操業が行われている。【田中 良平】
[民俗]
 たたら製鉄は初め採鉄などの適地を求め,露天で自然の通風を利用して銑鉄を得るという形で行われ,野だたらといわれたように移動性,漂泊性の強い集団であった。それがしだいに高殿と記される炉をもった作業施設がつくられ,定着するようになった。…

※「野だたら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」