重騎兵(読み)じゅうきへい

世界大百科事典(旧版)内の重騎兵の言及

【騎兵】より

…また,これを可能にしたものの一つに馬具の改良があり,特に蹄鉄は軍馬の行動力を著しく高め,(あぶみ)の発明は騎乗戦闘能力を向上させ,騎兵の第一線における使用を可能にした。かくして騎兵は歩兵に代わって軍の主兵となったが,弓,弩(いしゆみ∥ど)を増強する歩兵に対抗するため甲冑を着る重騎兵化の道をたどり,本来の軽快性を失うとともに高価なものとなって諸侯の財政を圧迫し,諸侯の保有できる騎兵は数百騎に過ぎなくなった。この結果騎兵戦闘は一騎討ちの小規模なものに変化し,さらに,高価な重騎兵を維持するために,大・小地主に兵力提供を義務づけるようになって封建制度への引き金となった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」