重原陣屋跡(読み)しげはらじんやあと

日本歴史地名大系 「重原陣屋跡」の解説

重原陣屋跡
しげはらじんやあと

[現在地名]刈谷市重原本町

刈谷市の東、重原公民館前に位置する。福島藩の三河国飛地の支配陣屋跡。明治二年(一八六九)重原藩誕生後もここに陣屋が置かれた。寛政二年(一七九〇)に起こった百姓一揆の結果、刈谷藩は村替の処分を受け、二万三千石のうち一万三千石が新たに福島藩領となり、碧海へきかい郡一八ヵ村を支配する陣屋が重原村に置かれた。重原陣屋では、納米を払い米として金に換え、江戸邸へ為替送金した。

幕末に至って、福島藩は戊辰戦争の際奥羽列藩同盟に加わったため、官軍謀反のかどにより禄高二千石を削られ、福島ふくしまの地は没収された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android