釈迦内鉱山(読み)しゃかないこうざん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釈迦内鉱山」の意味・わかりやすい解説

釈迦内鉱山
しゃかないこうざん

秋田県北東部,大館市釈迦内にあった日本鉱業系の鉱山。秋田県北鹿(ほくろく)産銅地帯の一部として 1965年頃から開発が進められた。鉱床新第三紀石英粗面岩質凝灰岩類を母岩とする黒鉱(くろもの)鉱床。充填式上下向き階段掘りによる坑内採掘で,銅,鉛,亜鉛,硫化鉱,重晶石を産し,精鉱日立佐賀関その他の製錬所へ送って製錬していた。1987年3月に鉱量枯渇によって閉山した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「釈迦内鉱山」の意味・わかりやすい解説

釈迦内鉱山
しゃかないこうざん

秋田県北部、大館市(おおだてし)にあった鉱山。1962年(昭和37)日本鉱業が黒鉱を発見。金、銀、銅、鉛、亜鉛、硫化鉄を産し、1980年の月間粗鉱採掘量は約3万3000トン。日立(茨城県)、佐賀関(大分県)、三日市(みっかいち)(富山県)の製錬所に送られ、選鉱廃滓(はいさい)は能代(のしろ)市付近の海岸砂丘に運ばれた。1987年閉山。

[宮崎禮次郎]

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