釈然(読み)しゃくぜん

精選版 日本国語大辞典 「釈然」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ぜん【釈然】

〘形動タリ〙 心にわだかまりのないさま。うちとけたさま。疑いや迷いが解けてさっぱりしたさま。せきぜん。しゃくねん。
語孟字義(1705)上「学者就此二章之、則於仁義礼智之理、自釈然矣」
現代史課題(1956)〈亀井勝一郎〉日本近代化の悲劇「それだけに限定していいかといふと、私はやはり釈然としない」 〔荘子斉物論

せき‐ぜん【釈然】

〘形動タリ〙 (「せき」は「釈」の漢音) =しゃくぜん(釈然)

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デジタル大辞泉 「釈然」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐ぜん【釈然】

[ト・タル][文][形動タリ]疑いや迷いが解けてすっきりするさま。せきぜん。しゃくねん。「説明を聞いてもまだ釈然としない」

せき‐ぜん【釈然】

[ト・タル][文][形動タリ]しゃくぜん(釈然)

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普及版 字通 「釈然」の読み・字形・画数・意味

【釈然】しやくぜん

心がとけて晴れやかになる。〔荘子、庚桑楚〕庚桑子は~其の人なるに庶(ちか)きか。子(し)胡(なん)ぞ相ひ與(とも)に尸(し)(神)として之れを(まつ)り、して之れを稷(しよく)せざるやと。庚桑子之れを聞き、南面して釋然たらず。弟子之れを異(あや)しむ。

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