酪酸エチル(読み)ラクサンエチル

化学辞典 第2版 「酪酸エチル」の解説

酪酸エチル
ラクサンエチル
ethyl butyrate

butanoic acid ethyl ester.C6H12O2(116.16).CH3CH2CH2COOC2H5.硫酸の存在下に酪酸エタノールとを加熱し,蒸留すると得られる.無色液体.融点-93.3 ℃,沸点120~121 ℃.0.8785.1.3929.有機溶媒に可溶,水に不溶.果実様の香気有し,甘い風味がある.引火点19 ℃.果実フレーバー,エッセンス香料のほか,種々の溶剤にも用いられる.皮膚に刺激作用があり,蒸気吸入による中毒作用もある.LD50 13000 mg/kg(ラット経口), > 2000 mg/kg(ウサギ,経皮).[CAS 105-54-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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