都市革命(読み)としかくめい

世界大百科事典(旧版)内の都市革命の言及

【チャイルド】より

…彼は人類進化の指標を人口の増加に求めた。植物栽培と家畜による食糧生産の開始をもって人類史の第一革命すなわち新石器革命Neolithic Revolutionと考え,その結果として生じてくる定住と建築材の発達,生産効果をあげるための人工灌漑のくふう,それらが生み出した余剰生産をもとに交易と運送機関が発達し,青銅器の発明からくる専業工人などの存在が可能となって分業が成立し,やがて彼らの居住する都市が成立して支配階級が出現する等の一連の現象を第二革命すなわち都市革命Urban Revolutionと評価し,これらの革命が古代オリエントとエジプトで達成されたのち世界に伝播したと主張した。そして次の第三革命が産業革命Industrial Revolutionに相当するという。…

【文明】より


[文明と都市]
 文明の発展に対して都市の果たした役割は大きい。V.G.チャイルドは都市が文明の基本的な要素であることを力説し,新石器時代の農耕文化から文明への推移を〈都市革命〉と呼んだ。そして,都市は文明を表示するだけでなく文明をつくりだすものだという考え方が生まれた。…

※「都市革命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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