郷静子(読み)ゴウシズコ

デジタル大辞泉 「郷静子」の意味・読み・例文・類語

ごう‐しずこ〔ガウしづこ〕【郷静子】

[1929~2014]小説家神奈川の生まれ。本名、山口三千子。第二次大戦後結核療養生活を送るかたわら日本文学学校に通い野間宏影響を受ける。戦争体験を綴った「れくいえむ」で芥川賞受賞。他に「小さな海と空」「夕空晴れて」など。

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百科事典マイペディア 「郷静子」の意味・わかりやすい解説

郷静子【ごうしずこ】

作家。横浜市生まれ。本名・山口三千子(やまぐちみちこ)。鶴見高等女学校(現鶴見大学附属鶴見女子中学校・高等学校卒業。結核の療養生活中に新日本文学会・日本文学学校に通い,野間宏らに影響を受ける。同人誌《横浜文学》創刊に参加。1972年戦時下の体験を描いた中編《れくいえむ》(《文學界》)で,1973年芥川賞受賞。他に《よみがえる季節》(1980年,文藝春秋),《草莽》(2003年,まほろば書房)などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「郷静子」の解説

郷静子 ごう-しずこ

1929-2014 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和4年4月20日生まれ。戦後,結核の療養生活をおくる。そのかたわら日本文学学校にかよい,野間宏の影響をうける。昭和48年庶民の側からの戦争体験をつづった「れくいえむ」で芥川賞。平成26年9月30日死去。85歳。神奈川県出身。鶴見高女卒。本名は山口三千子。著作に「草莽(そうそう)」など。

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