郭・廓・曲輪(読み)くるわ

精選版 日本国語大辞典 「郭・廓・曲輪」の意味・読み・例文・類語

くる‐わ【郭・廓・曲輪】

〘名〙
一定の地域をかぎり、その周囲と区別するために設けた囲い。城や砦の、まわりに築いた土や石の囲いなど。
※ささこおちのさうし(16C後)「いのちをかるこめくるわにはせあがりにしひがしをみてあれば」
② 周囲を囲われ多くの遊女屋が集まっている一定の区域遊里遊郭。さと。傾城町。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
俳諧で、俳人共通の季題についての知識の限界発句題材の常識的な範囲をいう。
※俳諧・青根が峯(1698)自得発明弁「同じ曲輪(くるわ)を案じ侍れば、ひしと其残りたる物にさがしあてべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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