(読み)てい

精選版 日本国語大辞典 「邸」の意味・読み・例文・類語

てい【邸】

[1] 〘名〙 屋敷
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉六「妾(せふ)は数々(しばしば)其邸(テイ)に行きて」
[2] 〘語素人名の下につけて、やや敬意を込めてその人の家をさしていう。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四「金田邸へ通ふのか」

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デジタル大辞泉 「邸」の意味・読み・例文・類語

てい【邸】[漢字項目]

常用漢字] [音]テイ(漢) [訓]やしき
やしき。大きな家。「邸宅邸内官邸豪邸私邸別邸本邸
[名のり]いえ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【商業】より

… 商業の発達に対応して,商人の貨物を預かる倉庫もはやくから設けられた。倉庫は唐代以前には邸または店と呼ばれ,主として市の周囲に置かれたが,市制崩壊の後には随意の場所に設置された。宋代には邸店のほか,榻坊(とうぼう),堆垜場(たいたじよう)などと呼ばれ,明代には榻坊の語が用いられたが,清代になると行店,行桟,桟房,堆桟などと称せられた。…

【倉庫】より

…したがって太倉や含嘉倉は,いずれも国都におかれた大穀倉のことなのである。ところで,客商の貨物を預かる営業倉庫は,唐以前にあっては邸または店といい,主として市の周囲に設けられ,市制が崩壊して以後は,交通の便に都合のよい場所におかれた。これらの邸店あるいは邸舎は,純粋な倉庫業を営んだのではなく,おおむね旅舎を兼ねていたのである。…

※「邸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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