那覇[市](読み)なは

百科事典マイペディア 「那覇[市]」の意味・わかりやすい解説

那覇[市]【なは】

沖縄県沖縄島南部の市。1921年市制。県庁所在地。古くからの港町で,1879年沖縄県庁がおかれ,沖縄諸島の玄関口,政治・経済・文化の中心地として発達。第2次大戦で壊滅し,米軍に接収されたが,1946年市制復活,軍・民政府がおかれ,1955年都市計画が施行され,1954年首里市と小禄村,1957年真和志市を合併,急速に復興。国際通り,平和通り,桜坂などの商店街,歓楽街も発展し,那覇,泊の両港も整備された。国際空港があり,沖縄自動車道が通じるほか,那覇空港〜首里には2003年8月,沖縄都市モノレールが開通。島内バス交通の中心地。消費都市的性格が強く,第3次産業就業者が8割以上を占めるが,泡盛,紅型(びんがた),漆器特産。崇元寺,守礼門首里城(1992年正殿が復元完成,世界遺産),玉陵(世界遺産),園比屋武御嶽石門(世界遺産),識名園(世界遺産),波上宮,第2次大戦の戦跡など史跡が多い。5月3〜5日のハーリー,10月10日の大綱挽は多くの観光客を集める年中行事。1999年5月漫湖がラムサール条約登録湿地となる。39.57km2。31万5954人(2010)。
→関連項目沖縄[県]沖縄島首里城豊見城[市]琉球

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android