那富山墓(読み)なほやまのはか

日本歴史地名大系 「那富山墓」の解説

那富山墓
なほやまのはか

[現在地名]奈良市法蓮町字大黒ヶ芝

元正天皇陵の南、ドリームランドの東にあり、「大和志」には「在佐保山西陵之西」とみえる。聖武天皇皇太子の墓とされ、「続日本紀」には「神亀四年閏九月丁卯、皇子誕生焉、五年九月丙午、皇太子薨、壬子、葬於那富山、時年二、天皇甚悼惜焉、為之廃朝三日、為太子幼弱、不具喪礼」とあり、皇太子は名も明らかにされていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の那富山墓の言及

【隼人石】より

…奈良市法蓮町字大黒ヶ芝にある聖武天皇皇太子那富山(なほやま)墓に所在する石造物。那富山墓は南北9m,東西6mの墓域に方形の墳丘をもつが,その頂上石柵内の四隅に埋められているという。…

※「那富山墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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