遼廓亭(読み)りょうかくてい

百科事典マイペディア 「遼廓亭」の意味・わかりやすい解説

遼廓亭【りょうかくてい】

京都仁和寺庭内にある数寄屋造小亭重要文化財)。光琳好みで,もと御室門前竪町の,尾形乾山(おがたけんざん)の屋敷,何似宅(かじたく)にあったものと伝え,4畳半2間続きの書院と,如庵を写した2畳半台目の茶室がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の遼廓亭の言及

【茶室】より

…澱看席(よどみのせき)(京都市,西翁院)は藤村庸軒の作,総屋根裏に道安囲みを組み入れたわびた構えに,庸軒の茶境がよくあらわれている。遼廓亭(京都市,仁和寺)はもと尾形乾山の住居で兄光琳の好みになり,芸術家らしい創意とくふうが随所の意匠に示されている。飛濤亭(同前)は光格天皇遺愛の席と伝え,江戸時代末期の貴族の好みの茶屋の実例で,わびの手法が遊びの意匠に利用されている。…

※「遼廓亭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android