遼史(読み)りょうし(英語表記)Liáo shǐ

精選版 日本国語大辞典 「遼史」の意味・読み・例文・類語

りょうし レウシ【遼史】

史書中国正史二十五史の一つ。一一六巻。元の順帝の時、脱脱らの奉勅撰。至正四年(一三四四成立。遼の歴史紀伝体記録し、本紀三〇・志三二・表八・列伝四五・国語解一巻からなる。遼の法令で国書の国外持出しの禁止をしたことと、戦乱のため、耶律儼、陳大任の二家の記録だけで編纂されたため不備な点が多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「遼史」の意味・読み・例文・類語

りょうし〔レウシ〕【遼史】

中国の二十四史の一。代の歴史を記した書。順帝勅令で、脱脱・欧陽玄らが撰。1345年成立。本紀30巻・志33巻・表8巻・列伝45巻の全116巻。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「遼史」の意味・わかりやすい解説

遼史 (りょうし)
Liáo shǐ

中国,遼王朝の正史。元の脱脱(トクト)らが勅を奉じて,1344年(至正4)に完成した。内容は本紀30巻,志32巻,表8巻,列伝45巻,国語解1巻。国語解は契丹語の意味を漢訳したもの。耶律儼(やりつげん)の《皇朝実録》や陳大任の《遼史》を基礎にし,《資治通鑑(しじつがん)》や《契丹国史》など参考にして編纂されたが,疎略な所も多く,《遼史校勘記》などを参照すべきである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android