遺韻(読み)いいん

精選版 日本国語大辞典 「遺韻」の意味・読み・例文・類語

い‐いん ヰヰン【遺韻】

〘名〙
① 音などの、あとに残るひびき
古人後世に残した音調
江戸繁昌記(1832‐36)四「中散が遺音を得を、伯牙妙巧を弄す」
先人の残した詩歌。また、古人の遺風
※新撰朗詠(12C前)下「百代闕文と収め、千載の遺韻を採る〈陸士衡〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「遺韻」の読み・字形・画数・意味

【遺韻】いいん(ゐゐん)

古人の遺風。作品。晋・陸機〔文の賦〕百世の闕を收め、千載のる。を已に披(ひら)くに謝し、夕秀を未だ振はざるに(ひら)く。

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