遺漏(読み)いろう

精選版 日本国語大辞典 「遺漏」の意味・読み・例文・類語

い‐ろう ヰ‥【遺漏】

〘名〙 行為仕事に、もれや落ちがあること。また、そのもの。脱漏手落ち
連理秘抄(1349)「任筆註緝。遺漏幾許个中、若加切瑳之功者、向後蓋資准的之要耶」
読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺「或は伝聞によるが故に、遺漏(イロウ)も多く」 〔後漢書‐楊秉伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「遺漏」の意味・読み・例文・類語

い‐ろう〔ヰ‐〕【遺漏】

大切な事が抜け落ちていること。手抜かり。手落ち。「遺漏のないように記入する」
[類語]欠落脱落欠如脱漏鈍感鈍いうかつ無自覚無感覚無責任無神経不用意不注意無意識的散漫抜かり手落ち手抜かりそつ手抜き疎漏抜かるうっかりうかうかノーマーク無意識ゆくりなく知らず知らず思わず知らず思いがけず思いも寄らない思わず覚えずひょっと我知らず我にもなくついついつい不覚不意ふと図らず図らずも何気なしうかうかうかと予想外意想外ひょんな潜在意識無意漏れ落ち抜けけつ欠損欠員欠漏空き間引き不備尻抜け仕落ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遺漏」の読み・字形・画数・意味

【遺漏】い(ゐ)ろう

手落ち。〔晋書、陶侃伝〕日膝を斂(をさ)めて坐し、~千端、ること罔(な)し。の書、手答せざる(な)し。

字通「遺」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android