遺戒(読み)いかい

精選版 日本国語大辞典 「遺戒」の意味・読み・例文・類語

い‐かい ヰ‥【遺戒】

〘名〙 故人が後々のためにのこした戒めの言葉遺訓。ゆいかい。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「それは故院の御遺誡(イカイ)にて候とて」 〔後漢書‐蔡遵伝〕

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デジタル大辞泉 「遺戒」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐かい【遺戒/遺×誡】

死後に残す訓戒。遺訓。
「九条殿の―にも侍る」〈徒然・二〉

い‐かい〔ヰ‐〕【遺戒/遺×誡】

子孫などのために残した訓戒。ゆいかい。「父の―を心にきざむ」

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普及版 字通 「遺戒」の読み・字形・画数・意味

【遺戒】い(ゐ)かい

古人が残した戒め。遺誡。〔顔氏家訓雑芸〕夫(そ)れ巧は勞して智は憂ふ。常に人の役すると爲る。~仲將(誕)の戒、深く以(ゆゑ)るなり。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遺戒」の意味・わかりやすい解説

遺戒
ゆいかい

自分の死後,残された人々あるいは後世の人々が守るように,訓戒を残すこと。また,その残された戒めそのものをもいう。

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