選除繭(読み)せんじょけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「選除繭」の意味・わかりやすい解説

選除繭
せんじょけん

収繭した繭から取除かれる製糸原料として不適当な不良繭のこと。玉繭,孔明繭 (あなあきまゆ) ,薄皮繭,死籠繭,外部汚染繭,ぼか繭,破風抜繭,胴切繭,蔟着繭 (板つき繭) ,奇形繭などがある。不良繭の選除は養蚕家自身が行い (選繭) ,次に繭検定所が検定供用繭について行うことになる。検定には選除繭歩合の検定という項目があり,選除繭重量の検定供用繭重量に対する割合で示される。

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世界大百科事典(旧版)内の選除繭の言及

【副蚕糸】より

…繭を繰糸する際,生糸にならないものの総称。きびそ,ようしん,びす,揚り繭などをいうが,選除繭やさなぎなどを含める場合もある。(1)きびそ(生皮苧) 繭の糸口を見つけるため,索緒(さくちよ)ぼうきなどで索緒し,すぐり取った緒糸を集めて乾燥したもの。…

※「選除繭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」