病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
選択的セロトニン再取り込み阻害剤（SSRI）
《エスシタロプラムシュウ酸塩製剤》
レクサプロ（田辺三菱製薬、持田製薬、吉富薬品ルンドベック）
《塩酸セルトラリン製剤》
ジェイゾロフト（ファイザー）
ジェイゾロフトOD（ファイザー）
セルトラリン（共和薬品工業、キョーリンリメディオ、杏林製薬、沢井製薬、サンド、三和化学研究所、第一三共、第一三共エスファ、ダイト、科研製薬、高田製薬、辰巳化学、ニプロESファーマ、鶴原製薬、東和薬品、日医工、日本ケミファ、ニプロ、日本ジェネリック、Meiji Seika ファルマ、陽進堂）
セルトラリンOD（共和薬品工業、東和薬品）
《パロキセチン塩酸塩水和物製剤》
パキシル（グラクソ・スミスクライン）
パキシルCR（グラクソ・スミスクライン）
パロキセチン（あすか製薬、アスペンジャパン、エルメッド、エッセンシャルファーマ、大原薬品工業、科研製薬、共創未来ファーマ、共和薬品工業、グラクソ・スミスクライン、小林化工、沢井製薬、サンド、三和化学研究所、第一三共エスファ、第一三共、ダイト、高田製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業、大興製薬、鶴原製薬、辰巳化学、東和薬品、日新製薬、日医工、ニプロ、日本薬品工業、日本ケミファ、日本ジェネリック、ニプロESファーマ、ファイザー、フェルゼンファーマ、マイラン製薬、Meiji Seika ファルマ、陽進堂）
パロキセチンOD（東和薬品）
《フルボキサミンマレイン酸塩製剤》
デプロメール（Meiji Seika ファルマ）
フルボキサミンマレイン酸塩（エルメッド、エーザイ、ニプロ、長生堂製薬、陽進堂、共和薬品工業、沢井製薬、高田製薬、東和薬品、杏林製薬、キョーリンリメディオ、武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、日医工、辰巳化学、富士フイルムファーマ、シオノケミカル、日本ジェネリック、大興製薬、ファイザー、マイラン製薬）
ルボックス、アッヴィ）
三環系抗うつ剤に比べ安全性が高く、副作用の少ない薬剤です。脳の神経を刺激して分泌されたセロトニンの吸収・分解を抑えて、セロトニンの量を増やすことで緊張の緩和や衝動性・気分の制御をします。おもに精神活動が低下した状態であるうつ病やうつ状態、社交不安症の治療に用いられます。
フルボキサミンマレイン酸塩製剤は強迫症、塩酸セルトラリン製剤はパニック症、心的外傷後ストレス障害、パロキセチン塩酸塩製剤は強迫症、パニック症、心的外傷後ストレス障害の治療にも用いられます。
①抗精神病剤は多様な副作用をおこす薬なので、服用前に、医師から副作用についての説明があります。そのとき、本人だけでなく家族の人もよく聞いておき、注意を守るよう気をつけてください。
②過敏症状（
そのほかに塩酸セルトラリン製剤では、悪性症候群、昏睡、肝機能障害、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、アナフィラキシー、QT延長、心室頻拍が、パロキセチン塩酸塩製剤では、悪性症候群、錯乱、幻覚、せん妄、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、重い肝機能障害、横紋筋融解症、血液障害、アナフィラキシーが、フルボキサミンマレイン酸塩製剤では、錯乱、幻覚、せん妄、妄想、ショック、アナフィラキシー、血液障害、肝機能障害、
このような症状がおこったら使用を止め、すぐ医師に相談してください。
③薬によっては、ねむけ、めまい、吐き気・嘔吐、口の渇き、動悸、頭痛、不眠、便秘、食欲不振、倦怠感などがおこることがあります。このような症状が現れたら、医師に相談してください。
①抗うつ剤は一般的に効果が現れるまで時間がかかります。そのため、ついあきらめて医師から指示された期間の途中で服用を中止してしまう人がいます。しかし、これではかえって治療を長引かせることになり、以後の治療も困難になってしまいます。また、うつ病の症状と抗うつ剤の副作用の症状とは、よく似ているので、病気の治療状況を知るうえでも、医師の指示通り正しく服用し続けることが大切です。
②錠剤です。服用量・服用時間・服用回数・服用期間については、医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止、減量・増量しないでください。
③過去に抗うつ剤で過敏症状が現れたことがある人、モノアミン酸化酵素（MAO）阻害剤を使用中あるいは中止後14日以内の人、そのほかフルボキサミンマレイン酸塩製剤では、ピモジド製剤使用中の人、チザニジン塩酸塩あるいはラメルテオン製剤を使用中の人、エスシタロプラムシュウ酸塩製剤では、QT延長のある人は使用できません。
④肝機能障害、重い腎障害、双極性障害（躁うつ病）のある人、自殺念慮または自殺企図の既往のある人、脳の器質的障害または統合失調症の素因がある人、衝動性が高い併存障害のある人、てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人、高血圧や心疾患のある人、出血の危険性を高める薬剤を併用している人、出血傾向または出血性素因のある人、小児または高齢者には使用量の減量などの配慮や服用にあたっての厳重な注意が必要になるので、あらかじめ医師にその旨を伝えてください。フルボキサミンマレイン酸塩製剤では、１１歳以下の女児には使用量の減量などの配慮や服用にあたっての厳重な注意が必要になります。
⑤ねむけ、めまいなどがおこることがあるので、服用中は自動車の運転、高所での作業は避けてください。
⑥服用中の飲酒によって、効果が過剰になります。服用中は禁酒を守ってください。
⑦この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
とくにスマトリプタンコハク酸塩製剤、リスペリドン製剤、ゾルミトリプタン製剤、エレトリプタン臭化水素酸塩製剤製剤、フェノチアジン系製剤、ワルファリンカリウム製剤、炭酸リチウム製剤、トリヘキシフェニジル製剤、セイヨウオトギリソウ含有食品などとの併用は副作用がおこりやすくなります。
また、三環系抗うつ剤、シメチジン製剤、フェノバルビタール製剤、カルバマゼピン製剤、ベンゾジアゼピン系製剤、ジゴキシン製剤などとの併用には注意してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報