選・撰・択(読み)える

精選版 日本国語大辞典 「選・撰・択」の意味・読み・例文・類語

え・る【選・撰・択】

〘他ラ四〙 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。撰択する。えらぶ。えらむ。よる。
書紀(720)雄略即位前(図書寮本訓)「時に坂合部連贄宿禰、皇子の屍を抱きて燔(や)き死(ころ)されぬ。〈略〉遂に骨を択(エル)こと難し」
※枕(10C終)一八五「いふ人おほく、いどみたる中にえりて婿になりたるも」

よ・る【選・撰・択】

〘他ラ五(四)〙 (「える(選)」の変化した語) 二つ以上のものの中からある基準にあったものをとり出す。とり出して区別する。えらぶ。
多聞院日記‐天正一〇年(1582)九月一六日「奈良中無法量料足よる間、従筒井銭定の札打之」
明暗(1916)〈夏目漱石〉三九「自分で御好きなのを択(ヨ)って頂戴

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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