精選版 日本国語大辞典 「選・択・撰」の意味・読み・例文・類語
えら・ぶ【選・択・撰】
〘他バ五(四)〙
※続日本紀‐天平元年(729)八月二四日・宣命「己が夜気(やけ)授くる人をば一日二日と択比(えらヒ)」
② (打消の語を伴って用いる) 差別、区別する。
※書紀(720)孝徳即位前(北野本訓)「貴と賤とを択(エラハ)ず」
※今昔(1120頃か)九「沈裕、京に入て参り被選(えらば)ると云へども」
④ 選び集めて書物を作る。編集する。撰する。えらむ。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
※栄花(1028‐92頃)月の宴「左大臣橘卿諸大夫等集りて、万葉集をえらばせ給ふ」
えらび【選・択・撰】
① いくつかのものの中から、ある目的、基準にかなうものをとり出すこと。えらみ。せん。選択。
② 多くの人の中から特に引き抜いて用いること。抜擢(ばってき)。えらみ。
※延慶本平家(1309‐10)一本「昇殿は是生涯の撰(エラビ)なり」
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