遷延(読み)センエン

デジタル大辞泉 「遷延」の意味・読み・例文・類語

せん‐えん【遷延】

[名](スル)のびのびになること。また、のびのびにすること。「開会遷延する」「遷延策」
[類語]延び延び延びる遅れる遅滞延滞延引遅延延着遅刻遅参順延延期繰り下がる日延べ延長猶予先送り先延ばし繰り延べる繰り下げる引き延ばす持ち越す時を稼ぐ

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精選版 日本国語大辞典 「遷延」の意味・読み・例文・類語

せん‐えん【遷延】

〘名〙
物事がのびのびになって、はかどらないこと。長引くこと。また、のびのびにすること。遅延。延引。
※本朝無題詩(1162‐64頃)九・初冬遊世尊寺〈大江佐国〉「寺興京花咫尺、逕迷落葉屡遷延」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一一「遷延(センエン)空しく過なば三十余万に及べる者餓死せん事の必然なるを」 〔春秋左伝‐襄公一四年〕
② のびて広がっていくこと。
※童子問(1707)上「一点野火。可以燎一レ原。其勢爀爀烈烈。遷延回転。不撲滅

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普及版 字通 「遷延」の読み・字形・画数・意味

【遷延】せんえん

逡巡する。楚・宋玉神女の賦〕是(ここ)に於て佩を搖かし、玉鸞を鳴らし、衣を整へ、容顏を斂(をさ)む。女師みて太傅に命じ、未だ接せざるに、將(まさ)に辭し去らんとす。して身を引き、親附すべからず。(ゆ)くに似て未だ行かず。

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