遮光(読み)しゃこう

精選版 日本国語大辞典 「遮光」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐こう ‥クヮウ【遮光】

〘名〙 光をさえぎること。おおいをして、灯火が外にもれないようにすること。
※軍隊内務令(1943)三三七「左記様式の前照燈覆を附し法規の定むる所に拠り減光及遮光すべし」

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デジタル大辞泉 「遮光」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐こう〔‐クワウ〕【遮光】

[名](スル)光をさえぎること。光が内へさし込んだり、外へ漏れたりしないようにすること。「ブラインド遮光する」「遮光幕」
[補説]書名別項。→遮光

しゃこう【遮光】[書名]

中村文則小説。平成15年(2003)「新潮」誌に発表単行本は平成16年(2004)刊行。平成16年(2004)、第26回野間文芸新人賞受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「遮光」の意味・わかりやすい解説

遮光
しゃこう

いろいろの装置、材料によって光線を遮ることをいう。窓、出入口などのガラス板やすきまからの光をほぼ完全に遮断する目的のために一般によく用いられている遮光装置は暗幕である。その布地としては綾織(あやおり)の目の密な黒無地繻子(しゅす)地が用いられる。よく遮光できるように通常は二重仕立てとし、外側に昼光の透過率の低い赤色布地を重ねて用いる。横引き暗幕でも、引き上げ暗幕でも、周辺から光が漏れないように上部と左右にボックスを設け、その内部を黒色仕上げとする。横引きで引き分け式のものは中央に十分な召合(めしあ)わせ(重なる部分)をとる。開閉は通常は引き紐(ひも)によるが、集会室、講堂、体育館などの高窓には遠隔操作のできる電動式あるいはハンドル操作式とする必要がある。雨戸のような不透明材料の建具によって遮光する場合は、敷居鴨居(かもい)の溝や戸当り部分の溝(しゃくり)を深くとる。

[松浦邦男]

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デジタル大辞泉プラス 「遮光」の解説

遮光

中村文則の小説。2004年刊行。同年、第26回野間文芸新人賞受賞。

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