遥遥(読み)ハルバル

デジタル大辞泉 「遥遥」の意味・読み・例文・類語

はる‐ばる【××遥】

[副]
遠く離れているさま。遠くから、または遠くへ物事の及ぶさま。はるかに。「遥遥(と)展望が開ける」「遥遥(と)海を渡ってくる」
程度がかけ離れているさま。はるかに。
「その顔色世上の若き女どもよりは、―ましたとそ」〈三体詩素隠抄・二〉
時間が隔たっているさま。
「泣き候ひし時、―ありてそれがし申すやう」〈伽・三人法師
[形動ナリ]に同じ。
「―で小春様と主の花車が勇む声」〈浄・天の網島
[類語]遥か間遠い遠い遠め程遠い間遠まどお遠く遥けし遠方遠隔遠路迂遠うえん悠遠遼遠長途遠距離僻遠へきえん万里以遠

はろ‐ばろ【××遥】

[副]《古くは「はろはろ」》「はるばる」に同じ。
「神々しいまでに美しい―とした稜線」〈井上靖比良シャクナゲ
「難波潟漕ぎる舟の―に別れ来ぬれど忘れかねつも」〈・三一七一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遥遥」の読み・字形・画数・意味

【遥遥】ようよう(えうえう)

はるばる。また、ゆれ動くさま。晋・陶潜〔帰去来の辞〕舟は遙遙として以て輕く(あが)り、風は飄飄(へうへう)として衣を吹く。征夫に問ふに路を以てし、晨光の熹(きび)なるを恨む。

字通「遥」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android