遠望（読み）えんぼう

精選版 日本国語大辞典

えん‐ぼう ヱンバウ【遠望】

〘名〙

① 遠方をのぞみ見ること。はるかに見渡すこと。とおみ。みわたし。

※経国集（827）一三・九日翫菊花篇〈嵯峨天皇〉「登_レ高遠望坐_二花院_一。翫_二菊花_一菊花鞾黄」 〔東方朔‐七諫〕

② 遠い将来までの見通しをつけること。また、過去のある時代を、現在から顧みること。

※近世紀聞（1875‐81）〈条野有人〉初「只管官吏を侮り軽しめ遂には此邦をも併呑すべき遠望(ヱンバウ)ある事彰然たり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

えん‐ぼう〔ヱンバウ〕【遠望】

［名］(スル)遠くを望み見ること。遠見とおみ。「遠望がきく」「見晴らし台から遠望する」
[類語]望見・一望・観望・展望・望遠・遠見とおみ・望む

出典　小学館

普及版 字通

【遠望】えんぼう

遠く望む。

字通「遠」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」