遠慮深(読み)えんりょぶかい

精選版 日本国語大辞典 「遠慮深」の意味・読み・例文・類語

えんりょ‐ぶか・い ヱンリョ‥【遠慮深】

〘形口〙 他人に対する言葉動作がたいそう控え目である。出しゃばらないで非常につつましい。いかにも遠慮がちである。
※二老人(1908)〈国木田独歩〉下「妙に遠慮深(エンリョブカ)い処があること」
[補注]「遠慮」と「深し」とが熟合せず、先々のことまで十分に考えていて慎重である意の例が近松の「鑓の権三重帷子‐上」の「女中の気では恨(うらみ)(もっとも)。文(ふみ)は落散る遠慮ふかく返事せぬは身があやまり」に見られる。

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