遠州鬼瓦

デジタル大辞泉プラス 「遠州鬼瓦」の解説

遠州鬼瓦

静岡県袋井市で生産される装飾瓦。駿府城築城の際、三河から瓦職人が移住してきたのが当地での瓦製造の起源と伝わる。太田川天竜川などの河川流域で産出する粘土を材料とし、特に良質なものは“遠州瓦”と呼ばれ高く評価された。鬼瓦屋根の棟の両端に置く鬼の顔を模した装飾瓦で、魔除けの意味も持つ。袋井では現在も手作りでの鬼瓦の製造が続けられている。静岡県郷土工芸品。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「遠州鬼瓦」の解説

遠州鬼瓦[陶磁]
えんしゅうおにかわら

東海地方、静岡県の地域ブランド
袋井市で製作されている。1868(明治元)年、掛川市でつくられたのが始まり。地元の土を使い、焼きあがりまで一貫して手づくりでおこなわれる。製作工程のなか何度も磨き上げることで、独特な銀色光沢が生まれる。平成になってからは、笑う鬼面が創作された。静岡県郷土工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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