精選版 日本国語大辞典 「遠国」の意味・読み・例文・類語
おん‐ごく ヲン‥【遠国】
〘名〙 (「おんこく」とも)
② 遠くはなれた国。都から遠くはなれた辺鄙(へんぴ)な土地。えんごく。⇔近国。
※源平盛衰記(14C前)四六「さては遠国(ヲンコク)へ趣き給はんこそ悲けれ」
③ (「追い来(こ)くら」からか) 七月中、大阪で明治中期頃まで行なわれたという女の子の遊び。また、そのときうたう盆歌。幼児を先頭に、めいめい前の子の帯をつかんで一列になり、うたいながら練り歩くもの。歌が「おんごくなはは」というはやしことばではじまるところから名づけられた。《季・秋》
※雑俳・後の栞(1816)「放れ放れにおんごくの行溜水」
えん‐ごく ヱン‥【遠国】
〘名〙 遠く離れたところにある国。また、都から遠い地方。おんごく。⇔近国。
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