達陀(読み)ダッタン

デジタル大辞泉 「達陀」の意味・読み・例文・類語

だっ‐たん【×陀】

東大寺修二会しゅにえで行われる行法の一。大たいまつを持つ火天灑水器しゃすいきを持つ水天堂内を巡り歩く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の達陀の言及

【呪師】より

…呪師は,目に見えない魔障や善神に対処する役割を持つので,その挙措動作や声量も迫力を要し,気力を欠くことができない。東大寺修二会では,連日の呪禁(じゆごん)作法に派手な所作や声高の声明(しようみよう)で活躍するが,〈水取り〉〈走り〉〈達陀(だつたん)〉などが行われる特別の日には,その行事を指揮する。悔過系の行事における呪師の役割は,いずれの場合もほぼ共通しているが,法隆寺西円堂の修二会など,節分の鬼追いに関わる行事では,鬼に魂を吹きこむ役を兼ねることもある。…

※「達陀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」