達磨船(読み)だるまぶね

精選版 日本国語大辞典 「達磨船」の意味・読み・例文・類語

だるま‐ぶね【達磨船】

〘名〙
港湾荷役に使われる幅の広い大型のはしけ船。近代になって出現した和洋折衷式の木造船。近頃では鋼製。だるません。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉中「達摩船(ダルマブネ)もまた瀬取にして」
売春婦を乗りこませ、船員相手に港で春を売り歩く船。

だるま‐せん【達磨船】

風俗画報‐一九九号(1899)達磨船新大橋に引懸る「隅田川上流より新大橋指して漕下れる一艘の達磨船(ダルマセン)〈略〉あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「達磨船」の意味・読み・例文・類語

だるま‐ぶね【達磨船】

木船一種で、長さのわりに幅が広い大伝馬船貨物運送に用いる。鋼製のものもある。だるません。→伝馬船

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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