道遣(読み)みちやる

精選版 日本国語大辞典 「道遣」の意味・読み・例文・類語

みち‐や・る【道遣】

〘他ラ四〙
① 事をすすめる。処理する。片付ける。
上杉家文書‐(建武五年)(1338)五月二七日・足利貞氏後家自筆消息「これよりのはからひのうへをみちやられ候はぬ事心え候はぬ」
契約を履行する。借金を返済する。損害を弁償する。
建内記‐嘉吉元年(1441)閏九月記紙背文書「いつぞやの御あしの事、いま参千五百疋のこり候、かならずかならずれんれんにみちやりまいらせ候べく候」

みち‐やり【道遣】

〘名〙 事をすすめること。処理すること。また、はかがゆくこと。
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一七「当座道やりのはかり事ばかりめさるるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報