道諦(読み)ドウタイ

デジタル大辞泉 「道諦」の意味・読み・例文・類語

どう‐たい〔ダウ‐〕【道諦】

仏語四諦の一。煩悩を滅して涅槃ねはんに至るために正しい修行を行わねばならないという真理八正道はっしょうどう内容とする。

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精選版 日本国語大辞典 「道諦」の意味・読み・例文・類語

どう‐たい ダウ‥【道諦】

〘名〙 仏語。苦・集・滅・道の四諦の第四。苦しみのない涅槃(ねはん)境地に達するために、八正道実践というような正しい修行を行なわねばならないということ。
※勝鬘経義疏(611)一乗章「若四智不究竟則是道諦不足」

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世界大百科事典(旧版)内の道諦の言及

【四諦】より

…仏教の開祖である釈迦は,ブッダガヤーの菩提樹下でこの四諦の真理を,あるいは十二因縁という縁起の法を悟ったといわれる。四つの真理とは苦諦,集諦(じつたい),滅諦,道諦の四つをいう。このうち苦諦とは,我々すべての存在は生老病死などの苦に悩まされる苦的存在であるという真理。…

【仏教】より

…これは無知がなくなったとき,つまり真実を知ったとき,悟ったときに実現する。(4)道諦(どうたい) この,苦の滅を達成するために実践すべき正しい道で,8項ある(八正道(はつしようどう))。すなわち,(a)正しい物の見方(正見),(b)正しい心のもち方(正思),(c)正しい言葉遣い(正語),(d)正しい行動――不殺生,不偸盗などの戒を守る(正業),(e)正しい生活(正命),(f)正しい努力精進(正精進),(g)正しく教えを憶念する(正念),(h)正しい禅定の修習(正定)。…

※「道諦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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