道成寺説話(読み)どうじょうじせつわ

世界大百科事典(旧版)内の道成寺説話の言及

【安珍・清姫】より

…愛を誓った旅の僧に裏切られた女が,憤怒の果てに蛇身に変じ,男のあとを追って道成寺に至る。女人禁制の寺に逃げ込み,鐘の中に隠れた男を,鐘ごと瞋恚(しんい)の炎で焼きつくしたというのが,道成寺説話の骨子である。女の純粋な情熱の激しさというテーマの普遍性・永遠性をもって,この説話は古来多くの日本人に愛好され,おびただしい文芸作品を生み出した。…

※「道成寺説話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」