過ちては改むるに憚ることなかれ(読み)あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ

故事成語を知る辞典 の解説

過ちては改むるに憚ることなかれ

過ちを犯したと気づいたら、自分の面目他人の目など気にせず、ためらうことなく改めるべきだ、ということ。

[使用例] もし君が、世間での評判のように、きわめて動揺しやすい、いわゆる出来心的の女であったのであらば、すなわち僕とのあのこともほんの一時の浮気であったのであらば、過って改むるに何の憚るところがあろう[大杉栄*男女関係について|1916]

[由来] 「論語がく」の一節。立派な人物のあるべき姿を列挙したことばの中で、威厳があること、学問に励んでやわらかい頭を持つこと、誠実であること、劣った者と友だちづきあいをしないことに続いて、挙げられています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android