運動感覚(読み)ウンドウカンカク(英語表記)kinesthesis

翻訳|kinesthesis

デジタル大辞泉 「運動感覚」の意味・読み・例文・類語

うんどう‐かんかく【運動感覚】

運動によって起こる感覚。筋・けん関節にある受容器がとらえ、自分姿勢位置判断などに重要な働きをする。

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精選版 日本国語大辞典 「運動感覚」の意味・読み・例文・類語

うんどう‐かんかく【運動感覚】

〘名〙 体の運動によって生じる感覚。筋肉収縮緊張が関節、筋肉組織、腱(けん)にある感受器を刺激して生じる。広義には、視覚聴覚触覚媒介として、体の運動を知覚する場合、および内耳半規管による運動の知覚をも含む。
弔花(1935)〈豊田三郎〉「元来運動感覚が鈍いのと」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運動感覚」の意味・わかりやすい解説

運動感覚
うんどうかんかく
kinesthesis

身体全体もしくは部分の緊張ないし運動についての感覚のこと。主として活動中の筋,関節および腱の受容器からの感覚から成るが,ときに内耳前庭器官からの感覚も加わる。これにより,目を閉じていても自己の肢体の姿勢,位置,運動およびその方向について判断したり,物を持上げたときその重量を判定したりすることができる。これはまた,おもに筋,関節,腱などの自己受容器 (固有受容器) からの感覚に基づくことにより自己受容感覚 (固有受容感覚) ,また,皮膚深部にその受容器が存在することにより深部感覚とも呼ばれる。

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