遊走細胞(読み)ゆうそうさいぼう(英語表記)planocyte; amoebocyte

精選版 日本国語大辞典 「遊走細胞」の意味・読み・例文・類語

ゆうそう‐さいぼう イウソウサイバウ【遊走細胞】

〘名〙 動物組織内を動き回っている細胞白血球リンパ球などで、アメーバ様の運動を行なう。

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デジタル大辞泉 「遊走細胞」の意味・読み・例文・類語

ゆうそう‐さいぼう〔イウソウサイバウ〕【遊走細胞】

組織内を自由に移動する細胞。リンパ球単球好酸球好中球形質細胞肥満細胞など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遊走細胞」の意味・わかりやすい解説

遊走細胞
ゆうそうさいぼう
planocyte; amoebocyte

アミーボサイトまたは変形細胞ともいう。動物体にみられ,細胞の体形が変えられるので,組織の間を自由に移動する細胞。無脊椎動物では,海綿動物の間充織内で仮足を出してアメーバ状の運動をし,襟細胞から食物を受取って消化したり,排出物の清掃その他をしたりするいわゆる原始細胞 archaeocyteがそれである。

遊走細胞
ゆうそうさいぼう
wandering cells

狭義には,炎症の際に局所組織に出てくる白血球をさす。この白血球には,大食細胞と呼ばれる貪食能力の高い大型の単核細胞と,やや小型の顆粒球系の多核白血球と,さらに小型のリンパ球などが含まれる。

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