旺文社世界史事典 三訂版 「遊牧民族」の解説
遊牧民族
ゆうぼくみんぞく
北アフリカからアラビアをへてペルシア湾まで,また黒海北岸・カスピ海からモンゴルに至る草原乾燥地帯に広く分布して,独自の遊牧的文化圏を形成した。平時は農耕民族と交易を行うが,騎馬に長じた。しばしば略奪行為に出て,中央アジアのオアシス商業地帯と周辺の広大な草原地域を征服して,遊牧国家をつくることもある。匈奴 (きようど) ・柔然 (じゆうぜん) ・突厥 (とつけつ) ・ウイグル・モンゴルなどがその例である。
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