連続化学組成変化(読み)れんぞくかがくそせいへんか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「連続化学組成変化」の意味・わかりやすい解説

連続化学組成変化
れんぞくかがくそせいへんか

固溶体をつくる鉱物では、同一の種類でも化学組成は同一でなく、数多くの化学分析結果を処理すると、ある幅でその変化が連続することが多い。このことを「連続化学組成変化がある」という。たとえば、透輝石CaMg[Si2O6])と灰鉄輝石CaFe[Si2O6])との間の連続化学組成変化を示す化学式は、Ca(Mg,Fe)[Si2O6](MgFe)あるいはCa(Fe,Mg)[Si2O6](Fe>Mg)のように与えられる。なお、この用語は、人工的につくられた化合物が構成する固溶体に対しても同様に用いられる。

加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android