連(れん)(読み)れん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「連(れん)」の意味・わかりやすい解説

連(れん)
れん

洋紙板紙およびセロファンの取引に用いる単位の一つ。嗹(れん)とも書く。巻紙という意味のアラビア語リズマに発し、スペイン語、英語(ream)を経て日本語に音訳されたといわれる。日本では500枚を一連としていたが、メートル法採用(1959年10月)以後、平判(ひらばん)の場合、規定寸法に仕上げた洋紙では1000枚を、板紙では100枚を一連とし、巻取りの場合、規定寸法の紙1000枚分を、板紙では100枚分を一連としている。各国とも種々商慣習があり一連の量は一定しないが、印刷用紙では500枚をもって一連とする例が多い。なお連の重量を連量といい、日本ではkgで、英米ではlbsで表す。

[御田昭雄 2016年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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