通計(読み)つうけい

精選版 日本国語大辞典 「通計」の意味・読み・例文・類語

つう‐けい【通計】

〘名〙
① いくつかの区切り、段階をひっくるめて、全体を通して計算すること。また、そのもの。全体の計算。通算総計合計つうげ。
令義解(718)選叙「若廻充帳内。資人者。亦聴計前労
人情本春色辰巳園(1833‐35)四「合して通計(ツウケイ)八編は」 〔白居易‐春晩詠懐贈皇甫朗之詩〕

つう‐げ【通計】

〘名〙 (「つうけ」とも)
色葉字類抄(1177‐81)「通計 資用部 ツウケ 計数分」
② 知れわたること。広く知られること。多く、「国内通計(こくないつうげ)」の形で用いられる。つうけい。
源平盛衰記(14C前)一三「隠す隠すと私語(ささや)きけれども、国内通(ツウケ)の事なれば」

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デジタル大辞泉 「通計」の意味・読み・例文・類語

つう‐けい【通計】

[名](スル)部分部分を全部合わせて計算すること。総計。「年間の売り上げを通計する」
[類語]合計総計集計合算総和小計累計通算積算推計トータル締め延べ

つう‐げ【通計】

《「つうけ」とも》知れ渡ること。広く知られること。多く「国内通計」の形で用いられる。つうけい。
「隠す隠すと私語ささやきけれども、国内―の事なれば」〈盛衰記・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「通計」の読み・字形・画数・意味

【通計】つうけい

総計。

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