通暁(読み)つうぎょう

精選版 日本国語大辞典 「通暁」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぎょう ‥ゲウ【通暁】

〘名〙
① 夜を通して暁に至ること。夜どおし。徹夜。〔呉志‐縢胤伝〕
② くわしく知りさとること。深く知りぬいていること。あることに非常にくわしい知識を持っていること。
※文明本節用集(室町中)「辱書語高而旨深三四読尚不通暁(ツウケウ)〔答陳商書〕」
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「されば、経史諸子の書等、大かたは残所なくぞ通暁せさせ給ひたりける」 〔易経‐繋辞上〕

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デジタル大辞泉 「通暁」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぎょう〔‐ゲウ〕【通暁】

[名](スル)
夜を通じて明け方に至ること。夜どおし。徹夜。「通暁勤行ごんぎょう
ある物事についてたいへん詳しく知っていること。精通。「英文学通暁している」
[類語]詳しい明るい造詣ぞうけい精通熟知知悉知り尽くす知り抜く通ずる

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普及版 字通 「通暁」の読み・字形・画数・意味

【通暁】つうぎよう(げう)

意味がよくわかる。唐・韓〔陳商に答ふる書〕白(まう)す。惠書を辱(かたじけな)うす。語高くして旨深し。三四讀するも、曉する能はず。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「通暁」の解説

通暁 つうぎょう

?-? 南北朝時代の画家
高階隆盛(たかしな-たかもり),藤原隆章(たかあき),藤原隆昌(たかまさ)と4人で「諏訪大明神絵詞(えことば)」の絵をかく。詞書(ことばがき)の筆者には諸説あり,跋(ばつ)文は足利尊氏(たかうじ)。延文元=正平(しょうへい)11年(1356)の制作という。信濃(しなの)(長野県)出身。名は邦貞。通称は和泉守。

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