逓減(読み)ていげん

精選版 日本国語大辞典 「逓減」の意味・読み・例文・類語

てい‐げん【逓減】

〘名〙 (「逓」は、だんだん、段階的にの意) しだいに減ること。まただんだんに減らすこと。特別の物事との対応においてある比率で減少することをいう。
太政官布告第九二号‐明治七年(1874)九月三日「其半数を更に社寺祿として別紙凡例の通本年より十ケ年間逓減を以て下賜候条」
※文芸上の自然主義(1908)〈島村抱月〉七「其の漸次逓減し行く度合に従って」 〔宋史‐真宗紀・一〕

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デジタル大辞泉 「逓減」の意味・読み・例文・類語

てい‐げん【逓減】

[名](スル)数量がしだいにへること。また、しだいにへらすこと。漸減ぜんげん。「収穫量が逓減する」「生産率を逓減する」⇔逓増
[類語]減る減ずる減少目減り減らす約める低減半減累減漸減急減激減減損縮減軽減削減減量減殺減衰減耗げんこう消耗摩耗摩滅減摩損耗摩損磨り減る磨り減らす

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普及版 字通 「逓減」の読み・字形・画数・意味

【逓減】ていげん

順次を以てへらす。〔宋史、真宗紀一〕(咸平四年)五壬申京畿囚、罪以下、一等を遞減し、杖罪は之れを釋(ゆる)さしむ。

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