透写(読み)トウシャ

デジタル大辞泉 「透写」の意味・読み・例文・類語

とう‐しゃ【透写】

[名](スル)書画などの上に薄紙を置いて、なぞって写し取ること。すき写しにすること。敷き写し。「図面透写する」
[類語]写す書き取る筆写書写謄写転写拓本書き写す転記する手写する臨写するなぞるトレースする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「透写」の意味・読み・例文・類語

すき‐うつし【透写】

〘名〙
① 物の上に薄い紙を置き、その物の表面にある文字図柄をすかして写すこと。敷写(しきうつし)トレース
※俳諧・犬子集(1633)三「我と水にすきうつし絵や杜若親重〉」
② 他のものをそっくりにまねること。
狂歌古今夷曲集(1666)三「御簾ごしにながめまいらせ候ば只文月の透(スキ)写しなり」

すき‐うつ・す【透写】

〘他サ四〙 書画、図面の上に薄い紙を置き、すかして模写する。〔延宝八年合類節用集(1680)八〕
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「その草紙を見ながら、筆紙をもとめて、すきうつしけるを」

とう‐しゃ【透写】

〘名〙 薄紙の上に下の書画などを写して書くこと。すきうつしにすること。
実隆公記‐享祿二年(1529)一二月七日「彼御影賛透写事誂隆康卿了」

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