逋租(読み)ほそ

精選版 日本国語大辞典 「逋租」の意味・読み・例文・類語

ほ‐そ【逋租】

〘名〙 まだ納めていない租税。延滞している租税。未納の税。未進
日本外史(1827)三「以比年軍興、民不一レ農、蠲其管内九国逋租」 〔後漢書‐光武紀〕

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普及版 字通 「逋租」の読み・字形・画数・意味

【逋租】ほそ

税を滞納する。

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世界大百科事典(旧版)内の逋租の言及

【抗租】より

…13世紀後半の南宋末には,蘇州市方面で,小作料を滞納した一人の佃戸を逮捕,監禁するために,地方官数十人を派遣するという事態が続き,これに対して農村では地域ぐるみの抵抗が行われた。欠租(けんそ),逋租(ほそ)などと呼ばれ,それ自体が消極的な抵抗である小作料の未納・滞納が,宋代においてどのような背景をもっていたかについては,湖州市方面に見られる積極的な納入拒否の場合ともども不明の点が多い。以後15世紀前半までは,この種の記録もほとんど見られなくなることからすると,佃戸の側の経営基盤がなお弱く,地主による糧食貸与の慣行に見られるように地主とのあいだに保護被保護関係がなお強く存在し,抵抗の持続性は乏しかったと考えられる。…

※「逋租」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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