逆流(読み)ぎゃくる

精選版 日本国語大辞典 「逆流」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐る【逆流】

〘名〙 仏語
生死流転の流れに逆らって、悟りに向かうこと。⇔順流。〔摩訶止観‐四・上〕
② (srotaāpanna の訳語) 須陀洹(しゅだおん)小乗聖者声聞の最初階位新訳では聖者の流れにあずかった位として預流(よる)という。〔北本涅槃経‐三六

ぎゃく‐りゅう ‥リウ【逆流】

〘名〙 流れるべき方向やそれまで流れていた方向と反対に流れること。また、その流れ。〔運歩色葉(1548)〕
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉四七「波田は、全身の血が頭に逆流した」 〔管子‐七法〕

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デジタル大辞泉 「逆流」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐りゅう〔‐リウ〕【逆流】

[名](スル)普通とは逆の方向に流れること。また、その流れ。「河水逆流する」
[類語]逆行逆走あと戻り逆戻り退歩遡行

ぎゃく‐る【逆流】

仏語。生死輪廻の流れに逆らって、悟りへの道におもむくこと。→順流じゅんる

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普及版 字通 「逆流」の読み・字形・画数・意味

【逆流】ぎやくりゆう(りう)

水が上方に流れる。漢・枚乗〔七発〕曰く、に似て非なる、三あり。~江水し、を上ぐ。~衍(えんいつ)漂疾(へうしう)、波涌き濤る。

字通「逆」の項目を見る

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栄養・生化学辞典 「逆流」の解説

逆流

 吐出ということもある.流れが通常の方向と逆になること.

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世界大百科事典(旧版)内の逆流の言及

【境界層】より

…これと反対に物体や突起の後方,あるいは先太の管では,下流のほうの圧力が高くて流れが減速され,境界層の厚さの増大が助長される。下流の圧力上昇は境界層に垂直な線上ではどこでも同じであるから,それが大きいと速度の遅い壁面近くで流れの向きが逆転して(逆流という),上流の流れともども向きを変えて主流中に向かい,主流中に渦を放出することになる。これを境界層の剝離という(図3)。…

※「逆流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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