逆波(読み)げきは

精選版 日本国語大辞典 「逆波」の意味・読み・例文・類語

げき‐は【逆波】

〘名〙 (「げき」は「逆」の漢音) さかまく波。さかなみ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
読本椿説弓張月(1807‐11)前「忽地(たちまち)風吹かはりて、逆波(ゲキハ)天に衝、渡海かなふべうもあらざれば」

さか‐なみ【逆波】

〘名〙 流れの方向にさからって打ち寄せる波。さかまく波。
太平記(14C後)八「駿馬(しゅんめ)に鞭を進め、漲って流るる瀬枕に、逆波(サカナミ)を立ててぞ游(およ)がせける」

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デジタル大辞泉 「逆波」の意味・読み・例文・類語

さか‐なみ【逆波/逆浪】

流れにさからって打ち寄せる波。逆まく波。「―にのまれる」
[類語]波浪さざ波白波津波土用波うねり小波大波高波荒波波濤怒濤激浪男波女波余波徒波あだなみ逆浪げきろう横波海嘯夕波波頭なみがしら波頭はとう波の花波間

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